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私のヨガ道 Vol.21

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LOHAS WAY 21

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Lara Fernandezさん
(ララ・フェルナンデス)

プロフィール

1984年スペイン生まれ。17歳までスペインで育ち、高校卒業後進学のために渡米、University of Georgia Athensに入学。2004年に留学生として来日、早稲田大学で1年の交換留学プログラムを得て、アメリカに戻らずに上智大学に編入。2007年に上智大学比較文化学部を卒業、ラグジュアリー業界に就職。そして、2009年に休職し、イギリス・ロンドンにてヨガに出会う。そしてイギリス、日本、インドでのヨガプラクティスを重ね、2011年3月にインドのアルハンタヨガアシュラムにてハタヨガ・インドクラシカルヨガを学び、全米ヨガアライアンス(200RYT)認定を取得。現在はモロッコにてヨガインストラクターとして活動。

Favorite items

suriaのヨガマット

suriaのヨガマット

suriaのヨガマット(HDエコマットプラス)これは日本から持ってきたものですが、いつかボロボロになってしまった時にどうしよう?!と考えたりしては困る程、私には欠かせないアイテムです。安定したグリップとしっかりしたクッション性にとても優れていて、リピートしたい程です!

マイ・スタジオ

マイ・スタジオ

今住んでいるお家の広いリビングルームを空っぽのままにして、自分のヨガスタジオとして使いここでレッスンをやっています。まだ引っ越したばかりなので何も飾りはないのですが、これからヨガの写真を壁に飾ったり、植物も置いてみたりしていきたいです。モロッコのトラディショナルな作りなので、カラフルな床と彫り込んである美しい天井は、一味違う雰囲気にしてくれて、五感楽しめるスタジオです。

ガネーシャ

ガネーシャ

バラナシのマーケットで買った真鍮のガネーシャ彫像。ヨガを始めてから何かとガネーシャ神との深い繋がりを感じることが良くあり、すっかりファンになってしまい、ガネーシャグッズを集めるのがかれこれ3年くらい続いているマイブームです。

自分とは誰?忘れていた私を取り戻してくれた
ヨガ ~fromモロッコ~

ヨガとの出会い

振り返ると私は、出会うべくして、必然的にヨガに出会ったのでした。今から4年前。大学を卒業してラグジュアリー業界のトップと言われる会社に就職して、仕事に追われる忙しい日々を送っていたところに、遠いスペインに住む家族の不幸がありました。思ってもみなかった出来事に大きいショックを受け、暫く仕事を休んでいましたが、1週間もしないうちに復帰しました。そして、身体に少しずつ異変が現れ始めたのです。気付けば忘れてはいけないことを、後から誰かに注意されても、記憶から丸々消えている程忘れてしまったり、出勤時に制服に着替えると息が苦しくなったり、常に頭痛だったりと…。挙句に朝礼に、訳もなく泣き崩れたこともあり、休職を決心しました。

そんな私は、休職したら日本にいても…と思い、許可を得て、私のことを誰も知らないイギリスに、人生の一休みと称して、6ヵ月滞在する予定で渡りました。家族の不幸があってから、「人生とはこういうものなら、私は一体何のために生きているのだろう?」という自問が湧いてきて、常に考え事をしていました。当時の私は生きるために仕事をしているというよりも、仕事するために生きていると言っても過言ではない程いつも忙しく、なかなか「今」を満喫する感じもなく、ただただロボットのように与えられた業務をこなし過ぎて行く日々を、第三者かのように、ちょっと離れたところから見守っているような、生きている実感がない毎日でした。なぜ、こうなってしまったのだろう?と、いくら考えても答えが出ませんでした。

ロンドンに渡っても、特にすることはなかったので、ジムに明け暮れる日々が始まりました。心はコントロールが効かないから、とりあえず身体だけをと、スピニングにハマり、毎日ジムに通うようになりました。今思えば、スピニングのちょっと激しいところが良かったのかな…全てを忘れて考えずにひたすら自転車のペダルをこぐ。漕いで漕いで漕いで、また漕ぐ。「山だー!」とインストラクターの声に合わせてレジスタンスを重くして、ペダルに経って全体重を使って漕ぐ。汗だくになりながら漕ぐ。「山を降りよう!早く!」との声で、レジスタンスを一気に軽くして猛スピードで漕ぐ!そして、45分の漕ぎっぱなしのレッスンが終わった後の、全てについて行けた時の達成感!子供の頃にスポーツが嫌いだった私は始めて運動をした後の爽快感を覚え、これでまず体を動かすのが好きになり、少しは前向きになれた気がしました。

ヨガは、実はスピニングにハマってから、「激しいスポーツだけでなく、もっとゆっくりした感じのこともしたいな」と思って、始めてレッスンに参加してみました。ヨガのこともあの時何も知らずにやってみたのだけど、反ってそれが良かったのか、右も左も分からないけれど、とりあえず先生の指示に従ってやっていれば、案外思っていた以上に自分の体が柔らかかったことに気付き、初めてなのに周りの常連さんが出来ないようなポーズが出来てしまったりして、嬉しかったのを覚えていますが、私にとって「これだ!ヨガだ、ずっと探していたのは」と思わせたのは、最後のシャヴァーサナでのリラックスタイムでした。みんな常連だったので、先生の説明があまりなくリラックスタイムに入ったのですが、「あれ?なんで?何をしていれば良いのかな?」とシャヴァーサナで寝ながら考えていると、フラッシュバックのように、遠い遠い昔の自分の事が一気に蘇ってきました。実は、高校の時から、仏教やヒンズー教に自分でもどこからくるのか分からない興味が湧いて、本を読み漁ったこと。当時瞑想にも挑戦していたこと。大学時代、第二専攻を宗教にしていたこと。大学を出て社会人になって、自分に注ぐ時間が全くなくなり、忘れていたスピリチュアルな自我が、あの時のヨガレッスンの最後の最後に、「あなたって、こう言う人だったのよ」と優しく囁いてくれるような、そんな感覚でした。最後に座り、オームを唱えて、目を開けた時に、私は、奇跡が起きたかのように、長い間ずーっと忘れていた、本来あるべき自分に戻っていました。

プラクティスを通して気付かされたこと

毎週2回プラクティスをするようになって、毎回新しい発見があって自分への理解が深まっていきました。それは身体の仕組み、それから心の仕組み…少しずつマインドのコントロールが効くようになって、落ち着き、自分が他の誰でもない自分であり、他人の期待に応えるために生きるのではなく、肩の力を抜いて自分らしく生きるべきという、とても単純だけど大切なことに気付いたのです。今まではずっと、表向きに生きてきたのが、意味を無くしてしまったのです。例えば、大学で毎回優等生名簿に入っていたとか、なかなか入りにくいみんなの憧れの会社に就職したとか…そういう、夢のような人生を生きてきていたけれど、果たしてそれで幸せだったのか?と考えると、結局はそうではなく、他の人にとっては夢のような人生かもしれなかったけれど、それは「私の夢」ではなかったということに、気付きました。

同時に、私には特に夢がないことにも気付いたのです。何かやりたいという情熱もなければ、特に趣味もありませんでした。が、それが全部既に自分の中にあったということは、ヨガは教えてくれたのです。ヨガを通して、ポーズを取りながら呼吸に集中して、身体と呼吸と心が、全てが一体になるその奇跡的な瞬間にある無の美しさに心を奪われました。なーんだ、私が望んでいたのは、ずっとずーっとシンプルな人生だったじゃない、と。

社会で成功するプレッシャーや他人の期待などを手放したら、そこに自分があると気付いたのです。有名な会社で働かなくても良い。常に一番じゃなくても良い。人が実は一番輝くのは、自分の好きなことをしている時ですから。

手放すスキルは実は、今まで何ヶ国かに住んで来て、引っ越して国が変わる度に、今までの全てと別れ、手放すことが身に付いていたのだけれど、その流れにもう抵抗せずに身を委ねることも、ヨガが教えてくれたのです。深呼吸して心を無にした時に、何事もシンプルに見えてくるようになり、「なんとかなる」という精神も付いてきました。

スピニングだけじゃなくてもっとゆっくりしたスポーツもしたいと、初めてやってみたヨガは、私の生きる、生き残る理由の全てになり、長く忘れていた自分との再開のきっかけにもなりました。身体的な所から入ったとはいえ、十何年も前から興味を持ってこれもまた一旦忘れていた仏教やヒンズー教の哲学にもう一度目覚め本を読み漁り、どんどん自分の目の前のスピリチュアルな世界が広がり、挙句に始めて1年半経ったところで、「インストラクターになりたい」というはっきりした目標に至ったのです。

インドへ

ロンドンから日本に帰ってからも、毎日ヨガスタジオに通いプラクティスを続けていた私。インドにも実は一度、3日間だけのツアーという形で一人旅をして、リシケシュのアシュラムでもヨガの体験をさせてもらいました。これがとても良くて、出来ればこのまま何ヶ月も滞在したいと思えて、日本へ帰る飛行機の中で号泣したこともありました。一回行っただけでそんな強い思いになったことは、インド以前に一回だけ経験したことがあったのですが、それは16歳の時に日本に初めて行った時で、スペインへ帰る飛行機の中で、「いつかは日本に住む」と心に誓ったのは既に実現させてしまっていました。まさかいつかは、インドにここまで魅せられるとは?!

またインドに行きたい!もっと長く滞在してみたい!という思いと、ヨガの知識を深めたい、私が救われたように、色んな人にヨガを伝えて役に立ちたいという思いが見事ひとつになって、2011年2月初旬から5週間、アルハンタヨガアシュラムでのTTC(RYT200)と観光を兼ねて、二度目の渡印が決まりました。

アシュラムでの生活は4週間だけでしたが、学ぶことが盛りだくさん…ヨガの哲学だけではなく、クラス指導の方法、バガバッド・ギータ、チャンティング、瞑想、それに勿論毎日の2時間のプラクティスで、朝5時半に起きて夜寝る10時まで常に忙しく暇がなかったのだけれど、アシュラムの空気があまりにもピースフルで、それが全て自然に感じて、ストレスになることはありませんでした。

ここで、自分と同じくヨガを愛してやまない20人の仲間も出来て、とても貴重な経験で、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、モロッコ。世界へ

TTCが終わり、晴れてヨガの先生になったのに、実は私が日本に帰ったのは、東北大震災の翌日でした… 飛行機が飛ぶのだろうかというのが心配だったのですが、日本に着いてみると、思っていた以上に大変なことになっていて、飛行機が飛ぶか飛ばないかって、なんてちっぽけな悩みだろうと思わされた覚えがあります。

しかし、その当時の私は、インドに行く前に、休職から復帰せずに「麻痺していた自分の昔の生活に戻れない」と判断して、仕事を辞めており、無職。インドから帰ったら、ヨガに全力を注いでやっていこう!と決心していたのだけど、私個人はおろか、地震から立ち直ろうとしていた日本の状況は厳しく、二つのスタジオでレッスンが決まったけれど、それでは家賃を払うすらの月収にもならない。両立出来るアルバイトも一生懸命探しましたが、状況も状況なだけに、なかなか雇ってくれるところが見付からず、1ヶ月が過ぎたころには危機感を覚え始めました。これではやっていけないと。そして、決心しました。母親の住むモロッコに、リフレッシュしに行こうと。

2011年5月11日に私はモロッコ、カサブランカに数ヶ月の予定で入ったのですが、気付けばそれが延びて、結婚、出産と人生の一大イベントを現地で迎え、今もモロッコのウジュダで、やっと安定して、少しずつヨガを広めようと、活動を始めたばかりです。今年の4月にジムで教え始め、7月から大きい部屋のある家に引っ越したのもあり、お家でヨガ教室を開きました。モロッコでは、カサブランカやラバトの大都市にはヨガ教室がありますが、私が住むウジュダのような小さな町ではヨガという存在がまだあまり知られていなく、可能性無限大です。少しずつ自分のペースで、ウジュダのヨガコミュニティーを築き上げていけたらなーと、夢見る今日この頃です。

あなたにとって、ヨガと音楽とは?

ヨガに合う音楽をかけながらプラクティスをしていると、新しい発見があったり、気分が落ち着いたり、動きがダイナミックになったり、内面に意識を向けやすくなったりと、色々な効果があって、プラクティスをより一層楽しませてくれる、とても大切な存在だと思います。

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